プロセスマイニングツールには、メリットとデメリットがあります。これらを踏まえたうえで導入を検討することが重要です。ここでは、プロセスマイニングツールのメリット・デメリット、導入方法を紹介しています。
プロセスマイニングツールは、イベントログなどを活用して業務プロセスを可視化してくれます。客観的なデータをもとに業務プロセスを可視化できる点が強みです。特定の従業員の主観で、業務プロセスを正確に把握できないなどのトラブルは基本的に起こりません。
ボトルネックが生じている箇所を把握できる可能性もあります。例えば、処理時間や処理件数を切り口に評価すると、業務の停滞を招いているプロセスを発見できるでしょう。ボトルネックがわかれば、業務の平準化、スタッフの再配置など、具体的な対策をたてやすくなります。
同様に、無駄な業務を抽出できる可能性もあります。例えば、A~Eの順で進む業務があったとします。プロセスマイニングでDを省いても結果が変わらないとわかれば、Dを見直しの対象にできるでしょう。導入により業務の効率化を進めやすくなるはずです。
プロセスマイニングツールの導入には一定の費用がかかります。具体的な費用はケースで異なりますが、費用対効果を考えて導入することが重要です。業務改善などにつながらない場合、無駄な投資になってしまう恐れがあります。
プロセスマイニングツールは、業務に関連するイベントログを収集して分析します。イベントログの収集には一定の時間がかかります。目安は1週間から4週間程度といえるでしょう。導入後、業務プロセスをすぐに把握できるわけではありません。
導入するだけで、収益向上などにつながるわけではない点にも注意が必要です。分析結果をもとに、プロセス改善を行う必要があります。したがって、発見した課題を解決する対策の立案・実行・モニタリングなどが欠かせません。
データ分析に関する計画を立案し、ソースシステムからデータを収集してイベントログを作成します。
イベントログを分析して業務プロセスを可視化します。併せて、プロセスに潜む問題点とその原因を特定します。
②で発見した問題点を解決する対策を立案します。具体的な対策はケースで異なりますが、不要な業務の削除、業務の標準化などが考えられるでしょう。
KPIを追跡するなどの方法で進捗をモニタリングします。フィードバックをもとに対策の精度を高めていくことが重要です。
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抜本的な業務フロー改善
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SAPでの業務可視化
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業務の自動化
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※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出