せっかくDXや業務改革に取り組んでも、本質をついた施策にならず、悩んでいる企業が少なくありません。一方で、大きな成果を上げている企業があるのも事実です。そのポイントは、プロセスマイニングツールの活用です。ここでは、ある総合重工業グループ企業におけるプロセスマイニングの導入事例をご紹介。どんな課題に対してどんな成果を得たのか、ぜひ参考にしてみて下さい。
日本を代表する総合重工業グループIHIでは、2020年度からの3ヵ年中期経営計画「プロジェクトChange」の中で、コロナ禍以降の急激な環境変化に即した事業変革の本格化を掲げ、グループのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を加速。コスト構造の強化や事業構造改革を目的として、プロセスマイニングを導入し、データドリブンマネジメントを意識した、データマネジメントの基盤を強化などを行っています。
「業務のルールやプロセス、量、品質などを再設計・再構築するためには、それらの可視化が欠かせません。見えないものは改革できないからです」と語る、プロジェクト担当者。業務プロセスの流れ、案件数量、処理時間など、業務実態が可視化されることで、ムダ、ボトルネックといった現状の問題点を洗い出すことができ、事実に基づいた業務プロセスの見直しを行うことができます。複数部門、複数プロセスで構成される複雑な業務も可視化できるので、部門の個別最適ではなく、業務プロセス全体での最適化を図ることが可能です。
ある部門で業務プロセスの実態を可視化したところ、部門ごとに案件処理のスピードが大きく異なることが判明。ボトルネックがどこにあるかの分析を行い、改善のアクションを導き出すことができました。また、担当者別の業務負荷、各業務担当者のつながりなどを可視化することで、過剰なステップを省略したり、押印などを廃してリードタイムの短縮を図ったりするなど、具体的な改善を行うことができたそうです。
総合重工業グループ企業IHIでは、コスト構造の強化や事業構造の改革を目指し、プロセスマイニングを導入。結果、事実に基づいた業務プロセスの見直しを行うことができました。 同社が業務改革に成功したのは、目的を定めてプロセスマイニングを行ったから。こちらのページでは、目的別のプロセスマイニングツールを3つご紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
目的に合ったメーカー・
代理店3社から選ぶ!
抜本的な業務フロー改善
が目的なら
SAPでの業務可視化
が目的なら
業務の自動化
が目的なら
※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出