せっかくDXや業務改革に取り組んでも、本質をついた施策にならず、悩んでいる企業が少なくありません。一方で、大きな成果を上げている企業があるのも事実です。ポイントは、プロセスマイニングツールの活用です。ここでは、イタリアの大手銀行「Credit Emiliano」におけるプロセスマイニングの導入事例をご紹介。どんな課題に対してどんな成果を得たのか、ぜひ参考にしてみて下さい。
「Credit Emiliano」は、イタリアの大手銀行の一つです。近年イタリアでは、ローン需要が増大。銀行ローン商品におけるCredemの市場シェアは3~4%程ですが、同行独自の提案を行うことで、新規顧客獲得に力を入れています。 一方で、膨大な数のローン申請を処理しなければならない現状を踏まえ、ローン処理の業務プロセスをより深く理解し、プロセスの改善・最適化に取り組む必要性を強く感じていました。
「Credit Emiliano」では、①ローン処理プロセスの詳細なモデルを作ること、②プロセスに含まれる主要なボトルネックや、非効率な箇所を特定すること、③標準プロセスに準拠していない「逸脱プロセス」を発見すること、④ローンの申請から完了までの処理時間(リードタイム)を短縮すること、という4つの目的の達成を目指して、プロセスマイニングのプロジェクトを立ち上げました。採用したのは、プロセスマイニング機能を提供する「myInvenio」です。
プロセスマイニングによって、それぞれの支店や担当者で手順が異なっていたローン処理プロセスを可視化し、モデル化することができました。また、分析結果から、ローン処理プロセスのリードタイムが長くなってしまう原因が「繰り返し業務(Rework)」にあることを発見し、問題として認識。さらに、不動産鑑定の業務を、本来行うべき部署が行っていないケースがあることを把握、解決を図りました。 プロセスマイニングツールを導入することで、従来の方法で行なっていた場合の予算と比較して、70%ものコスト削減を行えたことも、大きな成果と言えるでしょう。
「Credit Emiliano」では、プロセスマイニングツールを導入することで、業務プロセスの可視化や繰り返し業務・逸脱プロセスの是正などについて大きな成果を得ています。 同社が業務改革に成功したのは、目的を定めてプロセスマイニングを行ったから。こちらのページでは、目的別のプロセスマイニングツールを3つご紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
目的に合ったメーカー・
代理店3社から選ぶ!
抜本的な業務フロー改善
が目的なら
SAPでの業務可視化
が目的なら
業務の自動化
が目的なら
※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出