欧米を中心に導入が進んでいるプロセスマイニングツール。プロセスマイニングツールとは、従業員が行うさまざまな業務データを可視化し分析することで、業務の改善に活用する手法のことです。
日本でも大企業を中心に導入が進んでおり、大幅な業務効率化やコストカットに成功しています。ここでは、日本でサービスを提供しているプロセスマイニングツールの中から、8つの製品をピックアップ。それぞれ特徴をご紹介します。
他にも、企業の課題別に選べる3つのプロセスマイニングツールはこちらでご紹介しています。
※2022/2/18時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示されたツールのうち、日本語対応しているもののみを選出しています。
数あるプロセスマイニングツールの中でも、優れたユーザビリティや美しいビジュアル表現が特徴で、欧米大手企業を中心に世界で600以上※の企業・組織に導入されています。業務の可視化だけでなく、無駄な業務やボトルネック・RPA化に適したプロセスの発見&プロセス改善までが可能。収益向上・業務コスト削減をトータルにサポートしてくれます。
オープンソースのプロセスマイニングツールのため、従来プロセスマイニングを導入したくてもコスト面で躊躇していた中小企業や教育機関も、気軽に導入することが可能です。非常に豊富な機能を備えており、業務ログから業務プロセスを可視化した「プロセスマップ作成機能」、ケース絞込み機能、パフォーマンスマイニングなどさまざまな機能を使うことができます。
RPAの世界的企業であるUiPath社が提供するプロセスマイニングツールです。RPA導入を手助けするためのさまざまな機能を搭載。あらかじめKPIを設定しておくことで、設定から逸脱しているプロセスを洗い出し、アラート機能では、業務プロセスにおける問題に即座に対応。業務プロセスの改善も、事実ベースのプラン策定をサポートしてくれます。
イベント機能により、システム(ERP、CRM、会計ソフトウェアなど)が持つ大量のデータにアクセスできます。また、Celonis App Storeでは、数十の業界、さまざまな主要な業務システム、それらに対する2000以上の実装経験に基づいたビジネステンプレートにアクセスすることが可能。各アプリを活用することで、迅速な導入や運用が行えます。
プロセス改善チームやビジネス運用担当者向けのプロセスマイニングツールです。幅広くデータを取り込み、非常に柔軟な条件で検索を行ったり、複数システムのデータを横断的に管理したり、豊富なレポーティング機能を活用して簡単にレポートを作成することが可能。独自の技術により、さまざまなソースからデータを取り込んで可視化することができます。
概要(Overview)画面など、複雑・高度な分析をわかりやすく提示することにこだわったユーザーインターフェイスが特徴です。複雑なクエリやハイレベルな分析により、システムログなどのデータを使った分析結果を可視化できます。「パス分析」「クエリ分析」など、25以上のUIモジュールにより、プロセスの分析・改善がかつてないほど簡単に行えます。
日本で開発された日本企業向けのツールです。個人はもちろん、全体の業務の可視化・効率化のために、可視化ツールの提供からコンサルティングまでを一気貫通で進めてくれます。経験豊富なコンサルタントが伴走して業務改革をサポートしてくれるので、専門家の意見をもとに確実に業務改革を進めたい企業におすすめです。
ドイツのシグナビオ社が開発したプロセスマイニングツールをベースにしたビジネスソリューションです。業務プロセスを詳細に分析するプロセスマイニングツール「Process Intelligence」をはじめ、5つの製品で構成。プロセス定義とプロセスマイニングを組み合わせて、企業の業務プロセスの定義・実行・分析サイクルの実施をサポートしてくれます。
ソフトウェアを通じて人々、部門、システム、デバイスに接続するのをサポートするソフトウェア・エー・ジーが提供するビジネスプロセス管理ツールです。戦略に基づいた業務モデルの構築を可能とし、変革戦略の基盤を創り上げることが出来ます。「ARIS BASIC」「ARIS ADVANCED」「ARIS ENTERPRISE」の3つの製品があります。
米国に本社を置くソフトウェア開発企業アピアンにより提供されているプロセスマイニングツールです。ローコードプラットフォームとソリューションによりリソースの生産性、ビジネス成果、企業価値を向上させます。Appianのシステムによって、人材、技術、データなどの複雑なワークフローを統合し、簡素化を図ることが可能です。
Microsoftが提供する「Power Automate」では、搭載される「Process Advisor」という機能により、操作を記録・分析して視覚的に非効率的な部分を見つけ出せるため、直感的に利用できることが魅力となるプロセスマイニングツールです。
IBM Process Mining as a Serviceは隠れた問題点を見つけ出し、さらに自動化によって最も効果が発揮されると思われるポイントを特定することにより業務効率化をはかります。
オランダにあるFluxicon社が開発したDiscoは、プロセスマイニングの専門家によって設計されたプロセスマイニングツールです。ユーザーが直感的に使えるように設計されており、大容量なデータや複雑なデータの分析を迅速に行います。また、データから視覚的に理解しやすいビジュアルマップを作成し、ユーザーにとってわかりやすい形で表示します。
Minitは、Minit社によって開発されたプロセスマイニングツールです。複雑なプロセスの根本的な原因を探り分析することで、最短の時間でプロセスの最適化を行います。導入のしやすさや高い費用対効果が特徴で、それぞれの企業や組織にとっての最適な業務プロセスの運用を行うことを重視しています。直感的に操作ができるため、組織全体への導入も安易に行えます。
業務まるみえ AIリポーターの特徴は、AIがパソコンの操作ログから自動的に業務内容を収集し、RPA化が必要な業務を選定してくれることです。普段の業務が可視化されることで無駄と必要がわかりやすくなり、優先的にRPA化を進める業務を判断しやすくなります。
Pega Platformはチャットボットを上回るとされるAIによる意思決定や、ワークフローの広い範囲における自己最適化が特徴となるプロセスマイニングツールです。製品は3タイプあり、カスタマイズ可能なプランもあります。
プロセスマイニングとタスクマイニングの自動化、そしてモニタリングのエンドツーエンドのソリューションであるBlue Prism Process Intelligence。あらゆる業界での自動化を加速させることができます。高価で複雑なライセンス体系ではない、わかりやすい体系も使いやすいポイントです。
企業のすべてを見える化することに長けている、プロセスマイニングツールです。業務の可視化で現場の変革はもちろんのこと、経営と現場をつなぐ業務変革プラットフォームとしての役割も担ってくれます。コンサルティングサービスやトレーニングといったサポート体制も整っています。
「QCDの向上」「業務管理コストの軽減」「開発生産性の向上」の3つを目的とした業務プロセス管理システムです。現場主導のデジタル化や自動化、無人化を叶えるツールとして役立ちます。様々な法人様に使えるシステムですが、ISO認証取得企業様、BPO受託事業者様、継続的なプロセス改善に取り組みたい法人様におすすめです。
豊富な機能でERP導入時・導入後のプロセスのボトルネックや非効率箇所を発見することができるプロセスマイニングツールです。戦略の実行を阻害する問題を見つけたり、効率化したりできることはもちろん、KPIマネジメントを力強く支援しています。
「仕事可視化」と「勤怠管理」に優れたプロセスマイニングツールです。スタッフの作業内容の可視化や、勤怠管理やコンディションの把握ができる課題解決ツールです。申請時間と稼働時間の乖離の把握やシフトの自動作成が可能です。打刻時にコンディションを入力することができ、フォローが必要なメンバーを容易に発見できます。勤怠管理に加え、社員のコンディションなど、働き方を改善したい企業におすすめです。
「Now Platform」というプラットフォーム上で、ビジネスプロセス内の冗長なタスクとボトルネックを発見し、原因の把握を支援してくれるツールです。チーム全体のパフォーマンスを可視化し、分析することでワークグループの成果向上に役立ちます。他にも、同プラットホーム上で利用できるサービスも多岐にわたり、拡張性が高いのが特徴です。
アメリカの企業が提供しており、サポートシステムのログファイルを用意するだけでプロセスの分析・発見を行ってくれます。金融や建設、製薬、研究、小売りなどさまざまな業界で導入可能。まずは無料トライアルの利用がおすすめです。
ProDiscoveryは韓国企業Puzzle Dataが開発したプロセスマイニングツールです。直感的な操作で深化分析が可能なため、知識のない社員でも扱いやすいのが特徴。分析結果ダッシュボードで総合的に確認でき、共有もできます。
プロセスマイニングの普及を目指す一般社団法人プロセスマイニング協会が提供しているツールです。同協会の一般ユーザー会員になれば無料で利用できます。使いやすさを重視して、業務の可視化のみに機能を絞り込んでいる点が特徴です。日本向けのUIを採用している点も見逃せません。導入のしやすさが魅力といえるでしょう。
目的に合ったメーカー・
代理店3社から選ぶ!
抜本的な業務フロー改善
が目的なら
SAPでの業務可視化
が目的なら
業務の自動化
が目的なら
※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出