業務効率化や業務改善を行う上で欠かせないのが、業務プロセスの可視化です。なぜなら、さまざまな部署や業務プロセスが絡み合って行われている会社の業務全体を把握できなければ、問題を把握したり、改善したりすることが難しいからです。プロセスマイニングツールなら、業務の流れのすべてを可視化することが可能です。ここでは、プロセスマイニングによってどんな風に可視化できるのか、詳しくご紹介します。
基幹システムや業務システムなどに蓄積されたログデータを元に、自動的に業務プロセスのフロー図が生成されます。プロセスは、頻度と数値の2つの観点で可視化されます。頻度とはプロセスの回数を、数値は各プロセスのリードタイムや処理時間(平均・最大・最小・中央値)を対象としています。
従来、業務プロセスの可視化は、担当者へのヒアリングや実際の立ち会い調査などによって、手作業で行われていました。しかし、ヒアリングや観察では、すべてのケースを調査することが困難な上、プロセスフローの作成には膨大な時間と手間がかかっていました。 プロセスマイニングツールなら、従来よりも高いレベルでプロセスの可視化を行うことが可能です。これにより、業務プロセスを正確に把握できるだけでなく、モデル化の手間と時間を短縮してくれます。
イベントログから作成されたプロセスモデルに沿って、実際のプロセスを再現する機能です。一つの案件ごとに、時系列でプロセスがどのように流れていったかをアニメーションで把握することができます。マップ上に表示される赤丸が進捗状況に応じた速度でフロー上を移動するため、どのプロセスでどれくらいの時間がかかっているかなど、非効率なプロセスやボトルネックを視覚的に把握することが可能です。プロセスに関わる問題を解消することで、コスト削減や労働時間の短縮、顧客満足度の向上を実現することができるでしょう。
分析ダッシュボード機能では、ログから計算したプロセスごとのパフォーマンスのサマリーを表示。「何回も手直しが発生する傾向にある社内業務」や、「対応が遅れがちな社内部署や担当者」、「煩雑な支払処理が発生しているサプライヤー」など、プロセス全体におけるボトルネックを把握できるので、業務改善や社内リソースの最適化に役立てることが可能です。
こちらのページでは、目的別のプロセスマイニングツールを3つご紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
目的に合ったメーカー・
代理店3社から選ぶ!
抜本的な業務フロー改善
が目的なら
SAPでの業務可視化
が目的なら
業務の自動化
が目的なら
※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出