「業務の効率化」と言われてRPAを思い浮かべる人は多いかもしれません。RPAを最大限活用するためには、業務を洗い出す必要があり、そこでプロセスマイニングが重要な役割を果たします。プロセスマイニングとは、自社で行われている業務を可視化し分析をして、業務の効率化を実現していくツールです。ここでは、RPAとはなにか?という基礎知識から、プロセスマイニングツールとの違い、役立て方などについて解説します。
RPAは「Robotic Process Automation」の略で、パソコンを使ったデスクワークなどの業務を自動化するテクノロジーのことです。ロボットというと、人型ロボットなどを思い浮かべるかもしれませんが、RPAは、パソコンやクラウド上で動くソフトウェアのこと。人間が行う操作を模倣し、システム間で発生するやりとりを自動化し、ロボットが処理を行います。すでに日本国内の多くの企業で導入が進んでおり、工数削減や時間創出、従業員のモチベーション向上、働きがい改革などの効果を生み出しています。
RPAによってなぜ工数削減や時間創出ができるかというと、RPAツールを導入することで、手順が決まっている定型の事務作業やルールに沿ったデータの収集・管理・レポート作成業務などを自動化できるからです。請求書や経費の処理、発注・受注、納品といったデータの登録・転記や社内外のシステムへデータを入力する作業、顧客データや異常値をチェックする作業などをスピーディーかつ正確に処理することが可能です。単純作業を自動化することで、従業員の大きな負担を減らし、生産性向上が期待できます。また、残業を含む長時間労働を減らしたり、本来の業務に専念したりすることもできるでしょう。
2018年ごろから、日本企業でも RPAが普及しはじめました。その一方で、導入時や運用時の課題も浮き彫りになってきています。
特に課題としてあげられるのは「何から手をつければいいかわからない」「期待していたほどの効果がない」という点です。これは、業務の内容を整理できていない、あるいは、自動化に適した業務と自動化に適していない業務の仕分けがうまくできていないのが原因です。
RPAを上手く活用するためには、導入する前の準備が大切です。プロセスマイニングによって業務フローを整理し、パターン化している業務をRPA化することで、大幅な効率化を見込むことが可能です。
目的に合ったメーカー・
代理店3社から選ぶ!
抜本的な業務フロー改善
が目的なら
SAPでの業務可視化
が目的なら
業務の自動化
が目的なら
※2022年2月18日時点でGoogleにて「プロセスマイニングツール」で検索し、公式HPのリンクが表示された製品を販売する7社のうち、下記に当てはまるツールを取り扱っている3社を選出しています。
・抜本的な業務フロー改善が目的:網羅的なプロセスマイニングを行えるよう複数のシステムを一括対応できるマルチレベルの機能を持っている企業を選出
・SAPでの業務可視化が目的:SAPとの連携が取りやすく、SAPユーザーにとって利便性の高いプロセスマイニングが行えるよう、ERPメーカーが資本になっている企業を選出
・業務の自動化が目的:RPA導入に際してのサポートが受けやすいよう、RPAの導入実績が一番多い企業を選出